京都に一週間滞在する

 

 

家の都合だったり好みだったりでかれこれ40回ほど京都に旅行に行っているのですが、これだけ行っていると気になる観光地も食べたい郷土料理もなくなってくるんですよね。

ある年、京都でのふたつの用事が一週間離れていたのでその間滞在したのですが、その間特にすることもなく自堕落に過ごすわけです。

朝食こそホテルでとりますが、他はもちろん外食、なんならいきなりステーキとかロッテリアとかどこにでもあるチェーン店でしか食べませんでした。日中も特に神社仏閣を巡るわけでもなく、映画を見たりデパートで買い物をしたり、本当にすることがない時はその辺の川で釣りをしたりとあまりに旅行らしくないことばかりしました。

そういう生活を続けていると、次第に街にも慣れてきて、なんとなくその地での生活像のようなものが浮かんできました。 メガロポリスではないので街ごとに異なる機能があり、主要な交通機関も電車ではなく地下鉄とバスという東京とは全く違う都市での生活ですが、その中に慣れが生じてくるのです。

これこそが、大袈裟ですが、異文化体験なのだなと感じました。

確かに観光地や名産物はその地の象徴ですが、文化を生み出す地盤である生活を体験することも、より深くその地の文化を知ることに繋がると思います。京都人は舞妓さんと遊ばないし大してイヤミも言いませんしね。

 

おわり